繊細さんの本を読んだ。HSP(Highly Sensitive Person)という言葉が最近浸透して、私もこれだ、と感じている人が多いと思う。
私も自分がHSPだと思っているけれど、自分HSPです!みたいな感じで特別な人間感(?)を出すのが恥ずかしくて、読んでみたいけどスルーする、、というのをずっと続けていた。
ついに最近、図書館でこれを見つけて、しかもカバーが外されていて背表紙にしかタイトルが書かれていない、、!ということで図書館のすみっこでこっそり読んだので、その記録。
この本では、HSPの人のことを、親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいる。繊細さんは多くの場合、気が付きすぎて些細なことで深く落ち込んだり、考えすぎたりして疲れてしまう。この性格を「治す」「変える」のではなくて、そのままの自分で生きやすくなるテクニックがいくつも書かれていた。
この本で驚いたのは、普段のあるシチュエーションで感じている感覚が具体例として書かれていて、まさに自分と同じだということ。そしてこれは全員が感じている感覚ではなくて、多くのひとはもっと「気にしていない」ということ。
私が普段のこういうのも頭の作りのせいだったのか、と思ったのは、
・同居人の出す音が大きくて消耗すること
・不機嫌な音が苦手なこと
・仕事のチャットを毎回30分くらい推敲してしまうこと
・人の動きを見てハラハラすること
・声をかけるタイミングを考えすぎて声をかけられないこと
・頼まれていないのに相手のために動いてしまっていること
とか、他にもたくさんある。もちろんHSPだけが原因ではないとは思うけれど、こういう状態にあるのを改善するためのコツやテクニックが書かれていて、実践すれば生きやすくなるのは間違いない。
何故か生きづらい、消耗する、こんなに大変な毎日を何故みんなは普通にこなしているのか、私が弱くて甘えていてダメなのか、、
と思っていたけれど、人よりも多くの(というのはなんだか特別感があって嫌なんだけど)、ズカズカした人よりは比較的多めの入力を受け取って処理しているので、疲れてもしょうがない。
それよりも、もっといいポジティブなもの(芸術とか、日々の些細な幸せとか、、)に、この「気が付きすぎる」特性を発揮して、ネガティブなものは極力考えない、シャットアウト、関わらないように立ち回っていくこと。これを意識して毎日を乗り越えていきたいと思った。
HSPの人は5人に1人らしいので、結構当てはまるひとがいるんじゃないかと思う。でも、40人クラスに8人か、、3人くらいは感覚が似ていると思うけど、あと誰がいるだろう、、?強く上手く振舞っているんだろうか。
とにかく具体的なテクニックがたくさん詰まっていたので、本を読んでみてほしい。私はめちゃくちゃメモった。
なんだかうまく生きられる気がする。